SSDへの書き込みを減らし寿命を延ばすためのテクニックは色々あり、環境によりやるべき対策が違うので説明を読んで自己判断でやるべき対策を考えて実施してください。ここではCドライブにWindows8がインストールされたSSD、DドライブにHDDとして記事を書いています。
目次
作業前に隠しファイルを表示
- Win+W (検索チャームを開いて設定を検索する)
- 「フォルダー」と入力
- [フォルダー オプション]をクリック
- [表示]タブへ移動
- 「隠しファイル、…表示する」にチェック
- 「保護された…表示しない(推奨)」のチェックを外す
Windows8でやった寿命対策
prefetchの最適化
prefetchとはユーザーのよく使うWindowsシステムやアプリケーションの情報を収集して起動を高速化するための機能で集めた情報はC:\Windows\Prefetchフォルダに保存されます。
Windows7などではSSDへの書き込みを減らすためprefetchを0(停止)にするように書かれているサイトをよく目にするがWindows8でIntel SSD Toolboxを使用すると1にされる(デフォルトは3)Intel SSD Toolboxを使わない場合は手動でレジストリを編集することになる。
- Win+R [ファイル名を指定して実行]
- regeditと入力しエンター
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\PrefetchParametersとたどる
- EnablePrefetcherをダブルクリックして値のデータに1を入力
- dword:0 停止
- dword:1 アプリケーション起動
- dword:2 システム起動
- dword:3 1と2両方起動
ちなみにだがSSDにWindows8をインストールしている環境ではEnableSuperfetchのエントリが無いようだ
ハイバネーションの停止
ハイバネーションファイル(hiberfil.sys)とはシャットダウン時に物理メモリの内容を待避させたファイルの事で次回起動時に読み込むことで、作業途中から再開できる機能。主に休止状態やWindows8の高速起動に使われるファイル。ファイルはシステムドライブ(C:\hiberfil.sys)にあります。
巨大なファイルでシャットダウンの度に書き込まれるのでSSDの空き領域や寿命を考えると使わないのであれば切りたい。ノートのユーザーはバッテリーの事も考えてやるべきか考えよう。
- Win+X [クイック リンク]
- コマンドプロンプト(管理者)
- powercfg /h off
戻す場合はpowercfg /h on
確認する場合powercfg /a
pagefile.sysとswapfile.sysはHDDへ
Pagefile.sysはページングファイル(仮想メモリ)と呼ばれるファイルで物理メモリ(RAM)のように使用するドライブ上の領域です。無効にする事も可能だが動作が不安定になる可能性があるので無効にせず適度な大きさにしてHDDへ変更する。
swapfile.sysはWindows8で導入されたモダンスタイルアプリを管理する為にページングファイルとは別に必要な仮想メモリです。簡単に移動させる手段が無いのでシンボリックリンクを使ってHDDへリンクさせます。
pagefile.sysとswapfile.sysを同時にやります。
- Win+R [ファイル名を指定して実行]
- 「systempropertiesperformance /pagefile」と入力して[OK]
- [仮想メモリ]の[変更]
- [すべてのドライブのページング…]チェックを外す
- 全てのドライブで[ページング ファイルなし]にする
- [設定]、[OK]の順にクリック
- Windowsの再起動
- Win+X [クイック リンク]
- コマンドプロンプト(管理者)
- mklink c:\swapfile.sys d:\swapfile.sys
- もう一度1から3まで繰り返す
- D:を選択して[カスタムサイズ]初期サイズ[1024]最大サイズ[2048]
- [設定]、[OK]の順にクリック
システムエラーのログ&ダンプを停止
エンドユーザーがシステムエラー(ブルースクリーンなど)のログやダンプを見て問題を解決するのはほぼ不可能。意味がないと感じるなら出力をとめて書き込みを減らすのもあり。
- Win+W (検索チャームを開いて設定を検索する)
- 「システムの詳細設定の表示」と入力
- [システムの詳細設定の表示]をクリック
- [起動と回復]の[設定]をクリック
- [システム ログにイベントを書き込む]チェックを外す
- [デバッグ情報の書き込み]で(なし)を選択
- [OK]をクリック
データの保存はHDDへ
マイドキュメントなどのデータ類はHDDに置くほうが安全。さらにSSDへの書き込みが減るのでシステムドライブの寿命も延びて一石二鳥
- Win+W (検索チャームを開いて設定を検索する)
- 「フォルダー」と入力
- [フォルダー オプション]をクリック
- [表示]タブへ移動
- 「隠しファイル、…表示しない」にチェック
- 「保護された…表示しない(推奨)」にチェック
- DドライブにMYフォルダを作成
- Win+R [ファイル名を指定して実行]
- 「%userprofile%」と入力して[OK]
- マイドキュメントなどを全て選択(AppDataが見えてる場合は1から6)
- [Shift]を押しながらドラッグしてD:\MYへ移動させる
インデックスの保存先をHDDへ
インデックスは検索を高速化する機能で定期的にC:\ProgramData\Microsoftにインデックスを作成します。インデックスがSSDに作られるのはイヤなので保存先をHDDへ変更します。
windows searchサービスを無効にする方法もありますが、ライブラリが応答なしになったり検索チャームでファイルがヒットしなくなったりとwindows8全体の使い勝手が悪くなるのでオススメしません。
- DドライブにINDEXフォルダを作成
- Win+W (検索チャームを開いて設定を検索する)
- 「インデックスのオプション」と入力
- [インデックスのオプション]をクリック
- [詳細設定]をクリック
- [インデックスの設定]タブで[新しい場所の選択]をクリック
- D:\INDEXを選択し[OK]をクリック
テンポラリファイルをHDDへ
テンポラリファイルとは、アプリケーションが作業中のデータを一時的に保存するためのファイルです。SSDの寿命を考えるならHDDへ変更します。
- DドライブにTEMPとSYSTEMPフォルダを作成
- Win+W (検索チャームを開いて設定を検索する)
- 「システム環境変数の編集」と入力
- [システム環境変数の編集]をクリック
- [環境変数]をクリック
- [ユーザー環境変数]のTEMP、TMPを選択し[編集]をクリック
- D:\TEMPへ変更
- [システム環境変数]のTEMP、TMPを選択し[編集]をクリック
- D:\SYSTEMPへ変更
- [OK]をクリック
Windows8でやめた寿命対策
- デフラグの無効化
Windows8のデフラグはSSDにトリムを発行するので無効にしない
- Superfetchのサービスの停止
Windows8では無効にしないようIntel SSD Toolboxに注意される
- windows searchのサービスの停止
せっかくのライブラリと検索チャームがビミョーになる。