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SSD寿命対策FirefoxとInternet Explorerの設定

サイトを閲覧する度にウェブブラウザのキャッシュがSSDに書き込まれるのはSSDの寿命を考えると好ましくない。そこで今回は一般的なウェブブラウザのFirefoxとInternet Explorerのキャッシュの保存先を別の場所へ変更します。

FirefoxのキャッシュをRAMへ

FirefoxはRAMディスクを作成しなくてもキャッシュをRAMに保存させる設定がある。しかしこの方法でキャッシュをRAMに保存するとFirefoxを終了させるのと同時にキャッシュは削除されます。キャッシュが毎回消えるのを良しとするか否か、筆者は残さない派なので良しとして書いてます。

  1. Firefoxを起動
  2. アドレス欄に「about:config」と入力してエンター
  3. 細心の注意を払って使用するをクリック
  4. 検索欄に「browser.cache.」と入力
  5. ディスク(HDD,SSD)にキャッシュさせない
    • browser.cache.disk.enableをダブルクリックで[false]
  6. RAMにキャッシュさせる
    • browser.cache.memory.enableをダブルクリックで[true]
  7. キャッシュできる容量を設定
    • browser.cache.memory.capacityの値を[下記参照]
  8. Firefoxを再起動

browser.cache.memory.capacityについて

browser.cache.memory.capacityが無い場合、about:configの画面で右クリック[新規作成][整数値]「browser.cache.memory.capacity」と入力して[OK]をクリックして作成してください。

下記の表はキャッシュ容量の値の設定目安としてお使いください。RAM容量はパソコンに搭載してる物理メモリの容量のことです。

快適ブラウジング設定

RAM容量browser.cache.memory.capacity
1GB36864
2GB73728
4GB147456
8GB233016
16GB233016

ちなみにですが、値に262144や524288を入れるように紹介しているサイトがありますが間違いです。なぜならcapacityの上限は233016だからです。根拠は下記のアドレスになります。これはFirefox22.0のソースコードの一部です。

http://hg.mozilla.org/releases/mozilla-release/file/e55e45536133/netwerk/cache/nsMemoryCacheDevice.cpp#l537

capacityの上限を求めるには539,540行目を逆に計算します。int32_tの正数は(2^31-1)なので((2^31-1)/9)/1024=233016.88878となります。なのでこれ以上の値を入れると540行目の*9をした時点でint32_tを超えてしまう事がわかる。

値を-1にするとおまかせ設定

RAM容量browser.cache.memory.capacity
32MB2048(2MB)
64MB4096(4MB)
128MB6144(6MB)
256MB10240(10MB)
512MB14336(14MB)
1GB18432(18MB)
2GB24576(24MB)
4GB30720(30MB)
8GB以上32768(32MB)

値-1だと最大キャッシュが32MBなのでFirefoxを長時間使用するユーザーやタブをたくさん開いてブラウジングしてるユーザーには快適とは言えない。メモリの消費を抑える設定になっています。

値-1設定時のテーブルも古いのと新しいのでゴチャゴチャに紹介されてるのでFirefox22.0時点でのソースコードを紹介しときます。

http://hg.mozilla.org/releases/mozilla-release/file/e55e45536133/netwerk/cache/nsCacheService.cpp#l888

IEの一時ファイルをHDDへ

  1. Internet Explorerを起動
  2. [ツール]ボタン(歯車)-[インターネット オプション]をクリック
  3. [全般]-[閲覧の履歴]-[設定]をクリック
  4. [インターネット一時ファイル]-[フォルダーの移動]
  5. HDDへ移動させる(例:D:\TEMP)