サイトを閲覧する度にウェブブラウザのキャッシュがSSDに書き込まれるのはSSDの寿命を考えると好ましくない。そこで今回は一般的なウェブブラウザのFirefoxとInternet Explorerのキャッシュの保存先を別の場所へ変更します。
目次
FirefoxのキャッシュをRAMへ
FirefoxはRAMディスクを作成しなくてもキャッシュをRAMに保存させる設定がある。しかしこの方法でキャッシュをRAMに保存するとFirefoxを終了させるのと同時にキャッシュは削除されます。キャッシュが毎回消えるのを良しとするか否か、筆者は残さない派なので良しとして書いてます。
- Firefoxを起動
- アドレス欄に「about:config」と入力してエンター
- 細心の注意を払って使用するをクリック
- 検索欄に「browser.cache.」と入力
- ディスク(HDD,SSD)にキャッシュさせない
- browser.cache.disk.enableをダブルクリックで[false]
- RAMにキャッシュさせる
- browser.cache.memory.enableをダブルクリックで[true]
- キャッシュできる容量を設定
- browser.cache.memory.capacityの値を[下記参照]
- Firefoxを再起動
browser.cache.memory.capacityについて
browser.cache.memory.capacityが無い場合、about:configの画面で右クリック[新規作成][整数値]「browser.cache.memory.capacity」と入力して[OK]をクリックして作成してください。
下記の表はキャッシュ容量の値の設定目安としてお使いください。RAM容量はパソコンに搭載してる物理メモリの容量のことです。
快適ブラウジング設定
RAM容量 | browser.cache.memory.capacity |
---|---|
1GB | 36864 |
2GB | 73728 |
4GB | 147456 |
8GB | 233016 |
16GB | 233016 |
ちなみにですが、値に262144や524288を入れるように紹介しているサイトがありますが間違いです。なぜならcapacityの上限は233016だからです。根拠は下記のアドレスになります。これはFirefox22.0のソースコードの一部です。
capacityの上限を求めるには539,540行目を逆に計算します。int32_tの正数は(2^31-1)なので((2^31-1)/9)/1024=233016.88878となります。なのでこれ以上の値を入れると540行目の*9をした時点でint32_tを超えてしまう事がわかる。
値を-1にするとおまかせ設定
RAM容量 | browser.cache.memory.capacity |
---|---|
32MB | 2048(2MB) |
64MB | 4096(4MB) |
128MB | 6144(6MB) |
256MB | 10240(10MB) |
512MB | 14336(14MB) |
1GB | 18432(18MB) |
2GB | 24576(24MB) |
4GB | 30720(30MB) |
8GB以上 | 32768(32MB) |
値-1だと最大キャッシュが32MBなのでFirefoxを長時間使用するユーザーやタブをたくさん開いてブラウジングしてるユーザーには快適とは言えない。メモリの消費を抑える設定になっています。
値-1設定時のテーブルも古いのと新しいのでゴチャゴチャに紹介されてるのでFirefox22.0時点でのソースコードを紹介しときます。
IEの一時ファイルをHDDへ
- Internet Explorerを起動
- [ツール]ボタン(歯車)-[インターネット オプション]をクリック
- [全般]-[閲覧の履歴]-[設定]をクリック
- [インターネット一時ファイル]-[フォルダーの移動]
- HDDへ移動させる(例:D:\TEMP)